庭園の歓び

中庭の門の外には果樹園があり、周りには生垣が廻る。

香りのよい梨、ザクロ、緑濃いオリーブ

甘いイチジク、そして赤いリンゴ

樹々は夏も冬にも実をつけて、足りないということがない。

穏やかな西風が枝をゆすり、

あちらでは芽を、こちらでは実を育む。

 

園の端には香りの絶えない畝があり、

薬草と色とりどりの花があふれる。

そこにはふた筋の小川が流れ、一つは園を廻って土を潤し

一つは中庭の門をくぐって高くそびえる館まで行き、

人々の喉を潤す

 

アルキノオスの園   ホメロス

 

参考:「庭園の歓び」詞華による西洋庭園文化散策 高木昌史・編訳/三交社

 

詩は上記の本の訳を基に適宜、省略、変更してあります。正確には原本及び原典に当たって下さい。